あなたの瞳に話せたら

Story& Introduction
物語&解説

東日本大震災による津波で児童74名・教職員10名が犠牲になった石巻市立大川小学校。大川小で友人や家族を亡くした当時の子どもたちは、あれから何を感じ、どのように生きてきたのか。それぞれが故人に宛てた手紙を織り交ぜながら、自身も遺族である「私」がカメラを持って向き合う。震災から8年半、時間が変えたものと変わらないもの。書簡形式のナレーションで素朴に語られる言葉に宿る、やわらかな感性に胸を打たれる。

日本大学芸術学部映画学科
 2019年度卒業制作

東京ドキュメンタリー映画祭2020
短編部門「準グランプリ」「観客賞」
受賞作

イメージフォーラム・フェスティバル2020
「ヤング・パースペクティヴ2020」
入選作

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宮城県石巻市立大川小学校

2011年3月11日の東日本大震災で多数の犠牲者を出した唯一の学校。海から約3.7キロ内陸に位置し、津波は到達しないと言われていた が、川を遡上してきた大津波により、全校児童108名のうち74名の児童と、10名の教職員が亡くなった(児童4名は現在も行方不明)。教職員の引率で児童らが校庭から近所の高台へと動き始めたのは、津波到達よりわずか一分前の出来事だったと言われている。 2014年、児童の遺族のうち19家族は避難時の真相究明を求め、市と県を相手に裁判を起こした。訴訟は最高裁まで持ち込まれ、2019 年10月、被告の組織的過失を認める判決が確定。
校舎の保存についても議論があり、2021年7月から正式に市の震災遺構となった。現在、全国から多くの見学者が訪れている。

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